特定健診・特定保健指導の基本的な流れ
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健診を予約する案内(受診券など)が送られてきたら、お電話にてご予約をお願いします。
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特定健診を受ける保険証(+受診券)を持って、受診してください。
特定健診のおもな検査項目
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健診結果を受け取る健診結果が通知(郵送または手渡し)されます。保健指導の対象者には、「特定保健指導」の案内が届きます。
保健指導対象者
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特定保健指導を受ける特定保健指導の対象になった人は、特定保健指導を受けましょう。契約健保では、当センターで指導を受けることができます。
情報提供と支援(特定保健指導)
特定健診のおもな検査項目
検査項目 | この検査でわかること |
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腹囲★ | 体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があり、内臓脂肪が過剰にたまると腹囲が増えます。 BMI(Body Mass Index) 体重が適正かどうかは、以下の式で算出します。BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)数値が18.5未満は低体重、25以上だと肥満です。 |
血圧★ | 高血圧の状態が続くと動脈硬化を招きやすく、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす要因になります。 |
空腹時血糖(BS)★ | 血糖値が上がると、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが血糖値を下げようとします。インスリンが不足したり作用が足りないと血糖値は下がらず、高血糖と判定されます。 |
ヘモグロビンA1c★(HbA1c) | 過去1~2ヶ月の平均的な血糖の状態を調べることができます。 |
中性脂肪(トリグリセリド/TG) | 中性脂肪(トリグリセリド)は食べ過ぎや飲み過ぎ、肥満によって数値が高くなり、動脈硬化の発症・進行を促進します。 |
HDLコレステロール★ | 善玉コレステロールともいい、血管内の悪玉コレステロールをとり去り、肝臓へ運んで排泄・処理する働きがあり、動脈硬化を予防します。 |
LDLコレステロール | 悪玉コレステロールともいい、量が多くなると血管の内側に付着してたまり、動脈硬化を進行させます。 |
AST(GOT) | ALTのほとんどは肝細胞に含まれ、ASTは肝臓以外にも心筋や骨格筋の細胞に多く含まれています。ASTとALTは肝臓の障害の程度を示すため、2つの数値を比較することで病気の種類を推測できます。 |
ALT(GPT) | |
γ-GT(γ-GDP) | AST・ALTと同様に肝臓障害の発見の手がかりとなります。また、アルコール常飲者では数値が高くなります。 |
尿糖 | 血糖値が高くなり過ぎると、尿にも糖がもれ出てくるようになります。 |
尿たんぱく | たんぱくは通常は尿に現れるものではありませんが、腎臓に異常がある場合に尿にもれ出てくることがあります。 |
※「★」の検査はメタボリックシンドローム判定に関連する検査項目です。
※上記の検査以外に、医師の判断により(1)心電図検査、(2)眼底検査、(3)貧血検査が実施される場合があります。
- 特定健診を受ける際は、加入している医療保険者に問い合わせてください。医療保険者は、お手持ちの保険証の「保険者名称」の欄で確認できます。被扶養者の方は、被保険者の加入している医療保険者に問い合わせてください。
- 特定健診ではがん検診は行いません。豊田市のがん検診は当センターで別途受診してください。
保健指導対象者
Step1 内臓脂肪蓄積に着目してリスクを判定
- 腹囲:男性≧85cm、女性≧90cm…Step1-(1)
- BMI≧25…Step1-(2)
Step2 追加リスク基準値
- (1)血糖…下記のいずれかに該当する場合
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- 空腹時血糖≧100mg/dl
- HbA1c ≧5.2%
- 薬剤治療を受けていない
- (2)脂質…下記のいずれかに該当する場合
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- 中性脂肪≧150mg/dl
- HDLコレストロール<40mg/dl
- 薬剤治療を受けていない
- (3)血圧…下記のいずれかに該当する場合
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- 収縮期血圧≧130mmHg
- 拡張期血圧≧ 85mmHg
- 薬剤治療を受けていない
- (4)質問票
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- 喫煙あり:(1)・(2)・(3)のリスクが1つ以上の場合にのみカウント
Step3 追加リスクによる保健指導レベル分け
保健指導の階層化早見表
腹囲 | 追加リスク | 対 象 | ||
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(1)血糖 (2)脂質 (3)血圧 | (4)喫煙歴 | 40~64歳 | 65~74歳 | |
男性≧85cm 女性≧90cm |
2つ以上該当 | ![]() |
積極的支援 | 動機付け支援 |
1つ該当 | あり | |||
なし | 動機付け支援 | |||
上記以外で BMI≧25 |
3つ該当 | ![]() |
積極的支援 | 動機付け支援 |
2つ該当 | あり | |||
なし | 動機付け支援 | |||
1つ該当 | ![]() |
(注)喫煙歴の斜線欄は、階層化の判定が喫煙歴の有無に関係ないことを意味する。
Step4 保健指導対象レベルの変更
- 服薬中の者については、医療保険者による特定保健指導の対象としない。
- 前期高齢者(65歳以上75歳未満)については、積極的支援の対象となった場合でも動機付け支援とする。
情報提供と支援(特定保健指導)
1.情報提供
特定健診を受けた人全員(メタボのリスクがない人も含む)に、健診結果の見方や生活習慣病の基本的な知識など、生活習慣を見直すきっかけとなる情報提供が行われます。
2.動機づけ支援
医師、保健師、管理栄養士などが原則として1回、面接(保健指導)します。生活習慣改善のための行動目標と行動計画を作り、6ヵ月後に改善状況を確認します。
3.積極的支援
面接(保健指導)時に、生活習慣改善のための行動目標と行動計画を作ります。その後、3ヶ月以上にわたって面談や電話、メールなどで継続的な支援を受け、6ヵ月後に改善状況を確認します。