3月6日、第19回卒業証書授与式を挙行しました
午後には天気も晴れ、来賓の方、多くのご家族の方にお越し頂きました
会場は厳かなか学生たちの晴れやかな姿で華やかな雰囲気となりました
在校生も参加し一緒に卒業をお祝いしてくれました
答辞
冬の寒さも和らぎ、やわらかな春の兆しを感じられる季節となりました。本日は、私たち第19回生37名のために、このような立派な卒業式を挙行していただき、卒業生一同心よりお礼申し上げます。また、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様ならびに校長先生をはじめ、先生方、ご多忙の中ご出席いただきありがとうございます。そして、先ほどご祝辞や激励のお言葉をいただき、感謝の気持ちとともにこれから医療に携わっていく者としての決意を新たに致しました。
振り返れば、3年前、これから始まる学校生活に大きな期待と不安を胸に膨らませながら入学し、それから今日に至るまでの3年間は長いようで短く、私たちにとって思い出溢れる有意義で貴重な時間でした。
真新しいユニフォームに袖を通して迎えた戴灯式では、一人ひとりが自らの看護師像を明確にし、クラスで話し合った誓いの言葉を述べ、看護師としての責任の重さを自覚し、一層身の引き締まる思いとなりました。
臨地実習では、学んだ知識や技術を活かして、患者様に最善で個別性ある看護を実践するためにはどうしたらよいか考えながら臨みました。しかし、実践の中で思う様にいかないこともあり、放課後や空いている時間を使い、仲間と一緒に看護技術の習得に励んだ日々を思い出します。そして、受け持ち患者様や仲間、実習指導者様、先生方からいただいた温かいお言葉やアドバイスに支えられ、患者様の病状や治療は本人のみならずそのご家族にも影響を与えることを念頭におき、喜びや悲しみ、痛みに共感してケアにあたり、専門職業人としての資質と能力を高めていくことができました。
新型コロナウイルスは2類相当から5類感染症へ移行したもののいまだ猛威をふるい、学校生活や私生活でも感染対策を徹底した3年間でした。そのようななかで、学生の安全を配慮していただき、オンライン授業の活用など、私たちが学び続けられる環境を整えていただいたことで、円滑な学習ができ、感謝の思いでいっぱいです。
3年間の集大成でもある国家試験が近づくにつれ、だんだんと不安が大きくなっていきました。そのようななか、学習環境を整え、親身に相談に乗っていただき、貴重な時間も割いて勉強を教えていただいた先生方のお力添えの末に全員試験を受けることができました。本当にありがとうございました。また、最後まで諦めず仲間とともに合格という同じ目標に向かって切磋琢磨した日々は、かけがえのない思い出です。
今ここに立っている私たちは、これからそれぞれの場所で、新たな看護師としての第一歩を踏み出します。社会に出て、壁にぶつかり心が折れそうになることもあると思います。そんな時こそ、この学校で得てきた知識や経験を糧とするとともに、仲間と過ごした日々を思い出し、志を持って前を向ける看護師になりたいと思います。
そして、在校生の皆さん、これからも勉強や実習で苦しい時や辛い時もあると思います。しかし、皆さんの周りには同じ目標に向かって共に頑張っている仲間がいます。学生だからこそできる看護がたくさんあります。一人で抱え込まず、共に支えあいながら充実した学校生活を送ってください。応援しています。
最後になりましたが、私たちが本日まで学び続け、今日という日を迎えることができたのは、実習指導者様、受け持たせていただいた患者様、常に私たちに寄り添ってくださった校長先生をはじめ先生方、そして、どんな時も味方で励まし、愛情深く育ててくれた家族のサポートのお陰です。心より感謝申し上げます。心豊かな医療人であるとともに多様な環境の中で日々成長して続け、この学校で学んだ慈しみの心と看護の心を忘れないことを固く誓うとともに豊田地域看護専門学校のより一層の発展をお祈りして答辞とさせていただきます。
令和6年3月6日
豊田地域看護専門学校
卒業生代表