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診療科

リハビリテーション科

入院患者および外来患者を対象として、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を実施しています。

概要

リハビリテーション科では、リハビリテーション部門の理学療法、作業療法、言語聴覚療法を入院患者および外来患者を対象として実施しています。ここでは、リハビリテーション科独自の専門外来について紹介させていただきます。

主な対象疾患と障害

疾患に配慮し、障害に対して総合的に診断・治療します。
  • 脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷などの後天性脳損傷疾患
  • パーキンソン病、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症などの神経難病
  • 外傷性脊髄損傷、脊髄変性疾患、脊髄血管障害などの脊髄疾患
  • 関節リウマチ、膠原病、変形性関節症、切断、火傷後拘縮などの運動器疾患
  • 末梢神経疾患、筋炎、進行性筋ジストロフィー症などの神経・筋疾患
  • 肺気腫、肺がん、誤嚥性肺炎などの呼吸器疾患
  • 失語症などの言語障害をともなう疾患
  • 摂食・嚥下障害をともなう疾患
  • 高次脳機能障害をともなう疾患
  • 廃用症候群や老化による体力低下などを呈する状態
上記の疾患・障害に対して最新のリハビリテーション技術・治療プログラムを駆使して対応します。その他、以下の専門的リハビリテーションを実施します。
初診の方は火曜日の午後に予約してください。検査や治療方法、リハビリテーションの方法を説明し、治療計画を設定してその後のリハビリテーションを進めていきます。

1. ロボットリハビリテーション

歩行機能の向上

練習支援型ロボット(WelWalk1000:写真参照)を使用してトレッドミル歩行練習を実施します。大型モニターをみながら歩容(歩いているときの姿勢)が改善し、歩行スピードや歩行耐久性が向上します。

バランス能力の向上

バランス練習評価支援ロボット(BEAR)を用いた練習を実施しています。回復期病棟及び外来リハビリテーション実施者に臨床研究として行っています。

上肢機能の回復

上肢機能改善ロボット(ReoGo-J)を用いて腕や肩の動きを改善させています。
最新の装具療法や機能的電気刺激療法と組み合わせ、体力強化だけでなく新しい運動方法を学習するニューロリハビリテーションとしても機能を発揮します。

2. 機能的電気刺激を用いたニューロリハビリテーション

手指機能回復

IVESという手指を開く筋肉を電気刺激して機能回復を促進します。

内反尖足の改善

WalkAideという足関節を背屈させる神経を電気刺激して、短下肢装具無しでも歩行が可能となるように練習します。

嚥下機能の改善

ジェントルスティムという上喉頭神経への電気刺激装置を用いて嚥下機能の改善を進めます。

3. ボツリヌス治療

脳卒中片麻痺などで上肢や下肢の痙直(筋肉が緊張し、固くなった状態)を改善させるためにボツリヌス治療を実施しています。該当する筋肉をエコーや針電極を用いて同定し、効果のある深い部位に薬を注射し通常の上肢機能強化訓練や歩行訓練と併用して痙直を減らします。

4. 摂食嚥下リハビリテーション

嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査(毎週金曜日午後)を実施し、嚥下機能に基づいた摂食嚥下リハビリテーションを実施します。また、自宅での適切な食事の食べ方や作り方などを言語聴覚療法士とともに定着できるように指導します。

5. 高次脳機能障害のリハビリテーション

外傷性脳損傷やくも膜下出血後に生じる、記憶力低下、注意力低下、遂行機能の障害、感情コントロールの低下など、「見えない障害」といわれる「高次脳機能障害」の診断を実施し、病状に応じた生活支援のアドバイスを実施します。

医師紹介

藤田医科大学医学部ロボット技術活用地域リハビリ医学寄附講座 教授

太田 喜久夫

おおた きくお

専門分野

ニューロリハ/摂食嚥下リハ/高次脳機能障害/リハ医学全般

認定資格

日本リハビリテーション医学会 リビリテーション科指導医・専門医

ひとこと

リハビリテーションの目的である「活動」を向上させ、楽しく暮らせる社会をつくりあげていくことが大きな目標です。

医員

西脇 大雅

にしわき たいが

専門分野

リハビリテーション科

所属学会

日本リハビリテーション学会 リハビリテーション科専門医

ひとこと

患者さんやご家族の声を少しでも多く聞き、安心、安全な医療を提供できるよう尽力いたします。
どうぞよろしくお願いします。
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